「タッチ」から30年後の明青学園野球部を描いた青春スポーツ漫画のアニメ化。
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「MIX(ミックス)」ってどんなドラマ?
放送時間: 土曜 17:30~
放送局: 日本テレビ系
声優: 梶裕貴、内田雄馬、内田真礼
原作: あだち充「MIX」(漫画)
公式サイト: 読売テレビの「MIX(ミックス)」公式サイト
詳しくは、読売テレビの「MIX(ミックス)」公式サイトをご覧下さい。
「MIX(ミックス)」の見逃し配信を楽しむ方法
本作品の配信情報は2020年10月20日時点のものです。配信または見放題が終了している可能性がありますので、現在の配信状況については各動画配信サービスでご確認ください。
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動画数: 約170,000本(見放題作品 140,000本)
画質: SD/HD/4K
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動画数: 約70,000本
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「MIX(ミックス)」の各エピソードあらすじ
以下は読売テレビの「MIX(ミックス)」公式サイトで紹介されているストーリーです。
第1話「明青のエース」
今から約30年前。エース・上杉達也を擁して甲子園に初出場。旋風を巻き起こして初優勝を成し遂げた明青学園野球部。それ以来、いくつもの夏が訪れたが、明青学園がもう一度甲子園の土を踏むことはなかった。そして現在、明青学園のすぐそばに、同年同月同日に生まれた血の繋がらない兄弟の立花投馬と走一郎が住んでいた。学園の中等部に通う二年生の二人。そしてこの春、二人の妹・音美が新一年生として入学してくる。サードの投馬とキャッチャーの走一郎は、共にレギュラーとして、高等部同様長く弱いままの中等部の野球部の所属している。しかしこの野球部は何か雰囲気がおかしかった。明らかに実力が劣るのに毎日一時間しか練習に参加しない三年生の二階堂がエースとして部の中心にいて、監督もそれを容認している。投馬と走一郎はもやもやした気持ちを抱えながら練習を続けていた。入学式が終わり、新一年生が入部。その中の一人、音美と同じクラスの夏野一番は、名前の通り夏の甲子園で活躍することを目標としていた。投手として自信があり、入部早々周囲にもそれをアピールする夏野は、二階堂の投球練習を見て自分ならすぐにエースになれると確信する。しかし、優秀な夏野の投球を見た監督の黒柳は、外野に回してしまう。納得のいかない夏野は周囲に文句をいい、野球部のレベルの低さに入学を後悔し始める。その時、監督が用事で出かけることを確認した走一郎が、投馬と投球練習を始める。その姿を見て驚く夏野。投馬の投げる球が、どう見ても二階堂よりも凄い球だったのだ。そこにはかつて明青学園を甲子園に導いたエース・上杉達也を彷彿とさせる投馬の姿があった。キャプテンの今川に、改めて投馬のことを「……何の……レギュラーですって?」と訊ねる夏野。答える今川の「サード」の声に、走一郎のミットに収まる投馬の速球の音がかぶる。一方、家の納戸の片づけをしていた音美は、背番号1の明青学園のユニフォームを見つけていた。果たしてそれは……。
第2話「おれが兄貴でおまえが弟」
投馬の父親と走一郎・音美の母親が再婚してきょうだいになった三人。少し複雑な立花家の家庭環境は、母親が自分であちこちに話しているので、近所でも知らない人はいない話だった。投馬と走一郎は誕生日が同じだったが、産まれた時間で走一郎が兄になり、投馬はそのことだけが少し不満だった。そんな立花家に音美が一匹の子犬をもらってくる。どこかふてぶてしく、馴れ馴れしい子犬は、何故かパンチと名付けられる。一方、どう見ても実力が上の投馬がピッチャーとして投げていないことに驚いていた夏野は、今のエースの二階堂の父親が野球部に多くの寄付をしているOB会長の息子であることを知る。更に監督の黒柳は、同じく野球部のOBで二階堂の父親とは大親友だったのだ。自分の立場を利用してやりたい放題の二階堂に反発する走一郎は、今まで隠れてやっていた投馬とのピッチング練習を堂々と監督の目の前で行う。日曜日、寝坊した投馬が起きると家には音美以外誰もいなかった。走一郎は女の子とデートに出かけているという。両親も二人で出かけており、他にいるのはパンチだけ。音美を留守番に残して自分も友達の駒の家に遊びに出かける投馬は、途中の公園でデート終わりの走一郎を見つける。音美を一人残してきた投馬は、走一郎に「おまえが一緒にいると思ったから、おれは安心して出てきたんだぞ」と怒られ、しかたなく家に戻ることに。走一郎は、「今日はデートのダブルヘッダーだから」と、違う女の子と合流して二人目のデートに向かう。家では、音美が縁側でフルートを演奏していた。その姿を見た投馬は、音美と出会った幼いころのことを思い出す・・・。
第3話「明青学園なんて」
相変わらずOB会長の息子という立場を利用してエースとしてマウンドに立つ二階堂は、練習試合で5回を投げ終えると試合終了を待たずに帰ってゆく。それでも投馬と走一郎の活躍でそこそこいい試合をする野球部。 試合後、走一郎は当然のように女の子とデートに出かける。チームメイトの駒に、「モテる男が動き回ると周りが迷惑する」からと走一郎に注意してくれと文句を言われる投馬。その夜、投馬が夜の素振りを始めようとしていたとき、デートを終えた走一郎が帰ってくる。一緒に素振りをしながら、投馬をエースにして後ろのピッチャーを整備すればチームはもっと強くなれるという考えを話す走一郎。しかし、今のメンバーで突然強くなったらいかにデタラメなチーム作りをしていたかが周りにバレてしまい、そうなると二階堂親子と監督は困ってしまうわけで……。もしかしたら高校生になってもこのまま?と、最悪の予想をする走一郎に、投馬はそこまで付き合うつもりはないと答える。もしこのまま状況が変わらなければ、明青学園以外の高校に進学することも考え始める二人。そして始まる全国中学校軟式野球大会の地区予選。明青学園中等部はここ20年ほどいつも地区ブロック予選で敗退していた。だが今年は、立花兄弟やキャプテンの今川が活躍して勝ち上がっていく。それでも考えを変えず、いつも通り二階堂をエースとして使い続ける監督。不満がたまった夏野が抗議に行くが、嫌なら退部届を出せと言われて追い返される。そんな中でもどうにかこうにか地区ブロック代表決定戦まで進出するが、ほとんどツキだけて勝ち上がった状況に不満そうな投馬。一方、走一郎は、プライドの高い二階堂が自分のリードに素直に従っていることを不思議に思っていた。更に二階堂のここ一番の集中力と勝負に対する異常な執念にも関心を向ける走一郎。そんな話をしていると、音美が投馬をパンチの予防注射に誘って二人で出かけてしまう。残された走一郎は、帰宅した父親の英介にキャッチボールに誘われる。走一郎が死んだ実の父親とキャッチボールをしたことがないということを聞いて驚く英介。どうやら英介は走一郎の実の父親について何かを知っているようなのだが……。
第4話「交換(トレード)してえなァ」
ブロック大会決勝戦を前に緊迫する投馬と二階堂。ケンカする気満々の投馬だったが、二階堂はそれをスルーしてさっさと帰ってしまう。迎えたブロック大会決勝戦。ここ一番の集中力と執念でまさかの完封勝利を収めた二階堂は、投馬と走一郎に「自分がこのチームのエースだ」と宣言する。色々あったが、とにかく20年ぶりに都大会出場を決めることが出来た明青学園中等部野球部。だがその前に期末テストがあった。駒から音美とのデートをかけてテストの点数勝負を挑まれる投馬。本人は断るが、走一郎がOKしてしまう。結果、全力で勉強した投馬はクラスで5位に入り、見事に駒に勝利する。本気を出した投馬を褒める走一郎の様子を見て、音美も機嫌がいい。テストが終わり、改めて都大会一回戦の相手を研究する投馬と走一郎。相手のエースは、一級品のカーブを決め球に持つ男・西村拓味。予選でほとんど点を取られていない強敵だった。一方、明青学園の背番号1・二階堂は、最近は全然練習に出てこない。試合前日、やっと顔を出した二階堂は一言の侘びもない上、いつにも増して球威もキレもない。そして始まった一回戦。ところが試合時間になっても二階堂は姿を現さず、マウンドには控えのピッチャーがあがる。だが相手も、長く低迷が続いている明青学園を舐めているのかエースを温存してくる。ならば今のうちに取れるだけ点を取るしかないと張り切る投馬たちは、見事先制点を奪取。が、あっという間に同点に追いつかれ、そのまま一気に逆転される。それでも駒のバットで再び逆転すると、ついにマウンドに相手エース・西村を引きずり出す。その後もちょっとずつ点を返されるが、投馬と走一郎の活躍で辛うじてリードを守り続ける。そんな二人の実力を認めた西村は、マウンドで「交換(トレード)してくれねえかなァ」とつぶやきながら本気の勝負を挑んでくる。白熱する好ゲームはいよいよ後半に突入。その時、投馬と走一郎はスタンドにOB会長の姿を見つける。嫌な予感がしてベンチを見ると、そこにいたのは背番号1を付けた二階堂だった。当然のように投手交代は行われ、マウンドにあがる二階堂。迎えるバッターは相手の4番西村。しかし二階堂のボールは、フルスイングした西村のバットに当たり、遠い夏空に吸い込まれていった。同点に追いつかれた明青学園。ここからが本当の勝負だ?
第5話「ピッチャーだろ?」
都大会一回戦、5回の裏に西村にホームランを打たれながらも必死に守って同点で踏みとどまる明青学園。だが相手エースの西村の前に打線は全く歯が立たず、追加点を取ることが出来ない。一方、6回のマウンドに上がった二階堂は、感慨にふけるように球場をぐるりと見回すと、投馬に視線を向けて笑みを浮かべる。水神の攻撃が始まるとめった打ちにされる二階堂。走一郎はベンチを見るが、監督の黒柳は動く気配もなく、結局5点を奪われて逆転されてしまう。最終回の攻撃が始まるとき、二階堂の姿はすでにベンチになかった。それでも黒柳は何も言わず、投馬と走一郎の夏は終わった。その頃、立花家では、大山と言う変な男が英介を訪ねて来ていた。大山は父・英介の高校時代の野球部のキャプテンであり、走一郎と音美の実の父・澤井のことも知っていた。澤井は、英介たちの後輩だったのだ。大会が終わった後、西村が立花家を訪ねてくる。投馬と走一郎の才能を高く評価する西村は、二人に名門・勢南高校で一緒に甲子園を目指そうと誘いに来たのだ。進路について色々考えていた2人は、とりあえず勢南の監督である西村の父親に会ってみようと勢南高校に向かう。西村の父は、かつての明青学園の上杉達也のライバル・西村勇だった。父親に投馬と走一郎をサードとキャッチャーと紹介する西村。しかし、西村監督は投馬がピッチャーだと知っていた。明青の黒柳監督から優秀な投手だと聞いていたというのだ。走一郎に「実力次第で息子以外にエースナンバーをつけさせる気はあるのか」と尋ねられた西村監督は、「息子以上のピッチャーなんてものはあり得ない」と答える。その傍で投馬が物凄いボールを投げてみせる。驚く西村親子に、投馬とバッテリーを組むから西村とは組めないと言う走一郎。それを聞いた西村監督は、縁が無かったと大笑いする。明青学園に思うところがある西村監督は、自分が監督になってから一度も明青には負けたことがないと言い、「クソ弱ぇ野球部になっちまったもんだ」とボソリとつぶやく。帰り道、他人が明青の悪口を人に言ったことに腹が立っている投馬。一方、走一郎は黒柳監督が投馬を西村以上のピッチャーだと周りに言っていたことが気になっていた。その頃、立花家の前で頭を下げる黒柳の姿に気が付く音美。黒柳の真意は一体……。
第6話「春がくれば」
今川キャプテンに誘われて大きな総合病院に向かう投馬と走一郎。そこに入院していたのは、二階堂だった。本当に奇跡だったと言われるぐらい成功率の低い手術を乗り越えた二階堂が、投馬と走一郎に初めて胸の内を語る。昔、明青学園のピッチャーだった二階堂の父は、中・高等部の6年間で一度もエースナンバーをつけることなく卒業していった。その後、親の会社を継いで大企業に成長させ、40歳をすぎて一人息子を授かる。野球を始めた息子は中等部1年の秋に背番号1を背負い、父親は人目をはばかることなく「天才」と周囲に自慢しまくった。だがその半年後、息子の心臓に異常が見つかった。残された時間、一試合でも多くマウンドで背番号1を背負った姿を見せることが親孝行だと考えた二階堂は、父の親友である黒柳監督に無理を言って野球を続けていたのだ。その後、全ての責任を取った黒柳は、何の言い訳もせずに明青学園を去って行った。助からないと思っていた二階堂は、「死ぬ前のわがままくらい大目に見ろ」とうそぶく。「散々言った二階堂さんの悪口も謝りませんから」と言いながら、受け入れる二人。その日、家に戻ると、二階堂の父が二階堂のつけていた背番号1を持って訪ねて来る。明青学園には、エースを受け継いだ者は、一試合だけ先代のエースの背番号を借りて戦い、その後で新しいものに付け替えるという伝統があった。さまざまな思いの詰まった背番号1を受け取る投馬。季節は流れ、投馬と走一郎を中心に再始動する野球部。中3の夏の大会でノーヒットノーランを記録するなど、周囲に知られる存在になっていた立花兄弟は、明青学園高等部への進学を決めていた。そんなある日、パンチの散歩をしていた走一郎が、一人の美少女と出会う。その傍にいたのは、二人の父親・英介が明青野球部の時のチームメイトの大山だった。近所に引っ越してきた大山が、立花家に遊びに来る。散々飲み食いした大山に、何をしにこの町に戻ってきたのかと尋ねる英介。大山は「明青学園高等部、野球部監督」と答える。そして走一郎が出会った美少女・大山の娘の春夏も春から一緒に高等部に入学するという。春夏の存在が気になる走一郎。一方、音美はパンチの散歩の途中、雪が降り積もった坂道を見て、幼い頃の投馬の優しさを思い出していた。春が来れば高校生。いよいよ物語の舞台は明青学園・高等部に移ってゆく。
第7話「心配?」
春が来て、明青学園高等部に進学した立花兄弟と大山監督の一人娘・春夏。かつて一度だけ全国制覇を果たした野球部に入る投馬と走一郎。春夏は、野球部と同じ時期に全国一になった新体操部に入部する。投馬と同じクラスになった春夏はさっそく注目の的になるが、その傍に南郷という男子生徒が立ちはだかる。大山監督を慕って九州から引っ越してきたという南郷は、当然野球部に入部する。だが春夏への態度を見て目的が監督だけではないだろうと見抜く投馬。しかし南郷のパワーは本物であり、先に入部していた今川や同級生の駒といったメンバーも揃い、投馬と走一郎はいよいよ甲子園への道を歩み始める。二人が中等部とは比べものにならない厳しい練習を終えて帰宅すると、立花家に大山監督が春夏と一緒に遊びに来ていた。何も知らない投馬は、洗面所で着替えている最中の春夏と遭遇。慌てて扉を閉めるが、春夏のことが気になっている走一郎に裸を見たのかと問い詰められる。言い争いを始める二人のやり取りを微笑ましそうに見ている春夏。そんな春夏に、音美はどっちが好みかと訊ねる。少し考えた春夏は、逆に「心配?」と返す。返答に困る音美。中等部では、音美が同じクラスの三田亜里沙という女生徒にライバル視されていた。亜里沙は、同じクラスのサッカー部の赤井と一緒にクラス委員になりたかったのだが、担任が音美を委員に選んだことを逆恨みしているのだ。迷惑そうな顔をする音美に、宿命だと思ってあきらめるしかないと無責任なことを言う夏野。どうやら音美のまわりにも騒がしくなりそうな気配が漂い始めているようで……。一方、野球部では今川を始めとする先輩たちが、何故投馬のピッチングを見ないのかと大山に抗議していた。一年生を特別扱いしたくない大山だったが、上級生の真剣さに渋々立花兄弟を呼ぶ。そして初めて投馬のピッチングを見て目を丸くする大山。その日の晩、「あんなすげえならもっと自慢しろ!」と立花家を訪れて英介に文句を言う大山。二人は酒を飲みながら明青学園の校歌を歌い、盛り上がる。その頃、勢南高校の西村監督は、息子の拓味に立花兄弟のことを訪ねていた。しかし、音美に夢中な拓味は、所詮明青だろ、と相手にしている様子がない。一抹の不安を感じながらも同意する西村監督。果たして、明青学園野球部は甲子園にたどり着くことが出来るのだろうか?
第8話「うちのお兄ちゃん」
天候が荒れそうで練習が早く終わった投馬が家に帰ると、何故か南郷が一緒について来る。毎度立花家に酒を飲みに来る大山に、南郷にもメシを食わせてやるから先に行って待っているようにと言ったと言うのだ。「うちは居酒屋じゃねえぞ」と大山の文句を言う投馬に、南郷は「監督の悪口は言うな!」と怒る。かつて南郷は大山に命を助けられたらしいのだが、投馬と音美は全く興味を示さない。そんな話をしている間にいよいよ天気が崩れて雨が降り出し、投馬たちの両親から「帰りは遅くなる」と連絡が入る。その頃、雨の直撃を受けてずぶぬれで自宅に帰宅していた大山は、南郷を立花家に誘ったことなど忘れているようだった。一方、雨を避けてファミレスに避難していた走一郎は、そこで音美をライバル視する三田亜里沙と遭遇。同じファミレスで雑誌の取材を受けていた亜里沙の兄・三田浩樹が、昨年の甲子園ベスト8の東秀高校のエースだと知らされる。どうやら三田は、立花兄弟のことを知っているようだった。それからしばらくして、東秀高校が明青学園に練習試合を申し込んでくる。なぜこんな強豪校が低迷する明青に練習試合を?と、不思議に思う投馬。だがファミレスで会ったときに三田が妹思いなことを感じていた走一郎は、三田亜里沙が音美への対抗心から兄貴対決でポイントを稼ぐために兄に頼んだのだろうと気付く。とにかく立花兄弟にとっては、超高校級のピッチングを体験できるチャンスだった。それでも投馬は三田が格下の明青学園相手に本気で投げてくれるのかと心配するが、走一郎は可愛い妹が観ている前で手を抜くわけがないと確信していた。実際に三田は本気のピッチングを見せる。その様子に気をよくして音美に自慢する亜里沙と何も言えない音美。明青学園の先発は三年生の武下だった。大山が打者一巡ごとに投手を変える作戦を立てたのだが、あっという間に先制点を許してしまう。二番手の高岡も四球を連発し、なんと無死満塁で投馬の出番がやってくる。半ばやけ気味で一球目を投げる投馬だったが、偶然のトリプルプレーでこのピンチを切り抜ける。次の明青学園の攻撃で走一郎に打席が回ってくるとあっさりと打ち上げてアウトになる。しかし東秀の監督は、初めて見る三田の球を外野まで飛ばしたことに驚く。続く投馬もファールで粘るが、審判のミスでボール球をストライクと判定されて打ち取られてしまう。だがそれを利用してやり返す立花兄弟。審判は一度ストライクと判定してしまったコースを今さらボールに変えるわけにはいかず、東秀レギュラーから連続三振を取る投馬。そして打者一巡しても一本のヒットも許さない投馬の様子に、そのまま続投させる大山。投馬のピッチングに、自信満々だった東秀高校の監督の態度にも変化がみられる。音美が見ている前で投馬の快投はまだまだ続く!
第9話「大ニュースでしょ」
明青学園が負けている練習試合を偶然見て機嫌悪く帰宅した英介が、冷蔵庫の缶ビールを全部取り出して飲み始める。監督の大山が自分に恩を売ってただ酒にありつくために投馬を投げさせたと思い込んでの行動だったが、真弓に相手チームのことを聞かれてふと冷静になる。そして投馬が投げているのが、昨年の甲子園ベスト8・東秀高校だと気付く。しかも東秀の守備はレギュラーで投げているのはプロ注目のエース・三田だった。明青学園に通う妹の亜里沙の前で、快投を続ける三田。音美に対抗心を燃やす亜里沙は、兄の名声を利用して自分の株をあげようとしていたのだ。三田のピッチングの凄さに、さすがに内心穏やかではなくなってくる音美。その時、音美と一緒に見ていた夏野が、明青学園のピッチャーが投馬に代わってから相手にほとんど打たれていないことに気が付く。それが走一郎の巧みなリードのおかげだと見抜いている東秀の監督。立花兄弟は、強豪相手に通用していたのだ。明青学園の大山監督は、当初の作戦を変更して、投馬を続投させる指示を出す。更に、試合の流れを変える為、代打攻勢を仕掛けて駒、南郷と続けて送りだす。二人は見せ場を作るが、それでも三田を攻略することが出来ない。悔しそうな顔で試合を見ている音美と夏野に、新体操の練習を抜けてきた春夏が試合の様子を聞いてくる。そして投馬が一点も取られていない事を聞くと、納得して練習に戻っていってしまう。夏野は、春夏の投馬への信頼の高さに驚く。試合は終盤に入り、投馬も三田も互いに譲らないまま最終回の攻防を迎える。東秀の監督に自分が一年のときのピッチングと今の投馬を比べてどう思うかと訊ねる三田。三田のデビュー戦は、当時二年連続甲子園出場中だった三光学院相手に7回雨天コールドの引き分け。だが打たれたヒットは二本だけという相手の監督を啞然とさせる内容だった。対する投馬もかつての三田と同じく強豪高校を7回を二安打に抑える。かつての三光学院の監督と同じく唖然とする東秀の監督。だが気を取り直すと、この試合を相手の悪い思い出にするために完全試合を狙えと三田に指示を出す。三田は元からそのつもりだった。迎えた最終回。明青学園のバッターは8番・走一郎、9番・投馬。だがこの日の最高のボールを投げた三田の前に連続三振に倒れ、ゲームセット。完全試合をくらった立花兄弟だったが、三田の最後の本気の球を見て逆に気合が入る。試合終了後、妹の亜里沙を探す三田。だが亜里沙は憧れの赤井が出るサッカーの試合を見る為に8回途中で姿を消していた。赤井について尋ねる三田に、亜里沙は相手にされてないから問題ないと答える夏野。ついでに亜里沙のことを悪く言ってしまい、二人の間でひと悶着起きる。その日の晩、立花家の前を試合で足にケガした赤井が通りかかる。心配した音美が一緒に病院についていくことに。どうやら音美の周りはまだまだ騒がしくなりそうで……。
第10話「ただの散歩」
五月晴れの休日、河川敷でストーカーのように遠くから双眼鏡で音美の様子を観察していた勢南の西村の前を三田亜里沙が通りかかる。亜里沙に不審な目で見られた西村は、音美に怪しい男が近寄らないように見守っているだけだと言い訳する。その時、ちょうど赤井が音美の傍を通りかかる。一瞬慌てる西村だったが、その顔を見て危険はないと判断する。しかしあの笑顔こそ危ないとウソをついた亜里沙に騙され、二人の間に強引に割って入る。そしてどさくさに紛れて赤井を連れ出す亜里沙。更に駒まで現れてややこしいことに……。結局、音美は、西村と駒、それに何故か夏野まで連れて家に帰ってくる。同じ頃、ラーメンを食べに出かけた走一郎が南郷を連れて帰ってきたため、更に騒がしくなる休日の立花家。一方、昼まで寝ていた投馬は、騒がしい家の中の様子にうんざりしていた。自分あてに届いたファンレターを静かな環境でこっそりと読むためにトイレの個室に逃れた投馬は、ファンレターの中に春夏からの手紙を見つける。手紙には、中間テストが終わったら散歩に付き合って欲しいということと、最近ラーメン屋でバイトを始めたことが書いてあった。走一郎と南郷が、何故ラーメン屋から一緒に帰って来たのかを納得する投馬。そして走一郎のことを考えるとややこしいことになりそうだと思い、この誘いを断ろうとするが、春夏の策略にのせられてうっかりOKしてしまう。それでも投馬は理由を付けて当日までに断ろうと考えていたが、なんやかんやで全ての状況が整ってしまう。結局後ろめたい気持ちはありつつも自分に言い訳をして春夏と一緒に出掛けることになった投馬。目的地を知らないままに郊外に連れていかれ、段々不安になってきた頃に山奥の滝に到着。春夏は、三歳の時に撮った写真に写っていたこの滝の傍の看板の暗号を解くため、ここに来たのだ。目的を達してスッキリした春夏と帰路に就く投馬。春夏が三歳のときの記憶があることに感心していると、逆に自分が何も覚えていないことを指摘される。その頃、走一郎と南郷は、偶然会った大山に投馬と春夏が一緒に出掛けたことを聞かされる。実は投馬と春夏は三歳の時に会っていた、いわば幼なじみだったのだ。母親の葬式で意味がわからずはしゃいでいた投馬を泣かせたのが春夏だったのだという。だが投馬はそのことを何一つ覚えている様子はなかった。そんな話がされているとは知らずに山奥でバスを待つ投馬と春夏。しかし実はこの日はバスが休みだった。携帯を持っていない二人には連絡手段はない。暗くなった山の中をとぼとぼと歩く投馬と春夏。その時、二人の前を一台のバスが通りかかる。
第11話「投げてみろ」
山奥で道に迷った投馬と春夏は、偶然通りかかった勢南高校野球部のバスに助けられる。あんな暗い道を女と二人きりで?といぶかしむエースの西村拓味。拓味の父の西村監督に二人の関係を問われた春夏は、「幼なじみ」と答えるが、当時の事を何も覚えていない投馬は否定する。だが勢南に対しても堂々と宣戦布告する春夏の態度に「幼なじみはそうじゃなきゃいけねえ」と笑って納得する西村監督。日曜日、南郷のバッティング練習のボールに狙われたり、走一郎からちくちくと嫌味を言われたりと、春夏との関係が周囲に知られたことで針のむしろの投馬。そんなある日、春夏の家を謎の女性が訪ねてくる。女性は、中華料理・ドラゴンから出てきた強盗を叩きのめすと、何事もなかったかのように春夏の家に入っていった。女性の名は、月影渚。大山監督の妻であり、春夏の母親だった。春夏の母親は売れっ子小説家で、執筆に集中するために家族と別居しているが離婚はしていない。自分の新刊を届けに来た妻に、大山は色々と複雑な思いを持っているようだった。その頃、立花家ではパンチが苦しそうにぐったりとしていた。つきっきりで看病する音美をはげます投馬。実の父親が亡くなったときに自分が幼すぎて何も覚えていなかった音美は、強い想いでパンチの傍から離れない。医者からは「ただの食べ過ぎ。腹が減ったら鳴くから心配ない」と診断されたそうなのだが、音美は夕方にいつもと同じ量のエサしかあげていないという。と、その話を聞いた投馬が、自分も夕方にエサを与えたと報告。更に走一郎も同じような時間にエサをあげたと言う。その時、パチッと目を覚ますとエサの催促をしてくるパンチ。どうやら医者の言ったことは間違っていなかったようで……。「一発殴っていいか?」という投馬をさすがに音美も止めはしなかった。一方、大山は走一郎が練習で見せた投球フォームを見て、自分の高校時代を思い出していた。全国制覇を成し遂げた数年後、タナボタでエースナンバーを手に入れる寸前だった高校三年生の英介。しかしそれは、モノの違う新一年生・澤井圭一の出現でかなわぬ夢となった。澤井のボールを受けていた当時のキャプテンでキャッチャーの大山は、走一郎のフォームに澤井の面影を見たのだ。何故ピッチャーをあきらめたのかと走一郎に尋ねる大山。投馬が強い運を持っているから、と答える走一郎。小学生時代、エース争いをしていた投馬と走一郎は中学入学時にどっちがピッチャーをやるかをじゃんけんで決めていたのだ。中等部のグランドでは、夏野が練習する様子を見ている音美と赤井の姿があった。赤井にも兄がいる事を知る音美。同じころ、ランニング中の投馬は、健丈高校の近くの土手を通りかかる。健丈は、かつての明青学園のライバル・須見工が名を変えた高校であり、今は同じく低迷していた。勢南の西村が明青と健丈の悪口を言っていたことを思い出してムッとする投馬は、互いに頑張ろうぜ、と言って走り去る。誰もいなくなった河原に、健丈のグランドから特大のホームランボールが飛んでくる。それは健丈の復活の兆しだった。
第12話「なめてませんか」
梅雨に入り、室内練習場でバットを振る勢南のエース・西村拓味。そんな西村に、勢南の監督でもある父親の西村勇が、投馬の活躍で今年は明青学園との対戦が実現するかもという話をする。だが、変わらず、甲子園出場への最大の障害は東秀の三田だけだと思っている西村拓味。対して、西村勇監督は、まだ見ぬ強豪の出現に警戒を強める。ある雨の日。投馬と駒は、偶然音美のクラスメイトの赤井遼の家の前を通りかかる。目にしたのは、二階の窓にパジャマ姿で風邪をひいている赤井。そこへ、赤井を見舞いにきた三田亜里沙が目に入る。ちょうどそこに、野球道具の入ったバッグを持った横柄な態度の、赤井遼の兄・智仁が帰ってくる。だが「弟はいない。ただのずる休みだ」と言って亜里沙にまともにとりあわない赤井兄。見かねて、投馬と駒が割って入るが、赤井兄の態度は変わらず…。空気が悪くなったことを察した亜里沙は、その場をあきらめて帰ってゆく。もやもやしたまま一同が別れた後、駒は赤井兄が健丈高校の野球部だと気付く。健丈高校は、かつて明青学園と甲子園出場を争った元・須見工が名を変えていた。健丈高校も明青学園と同じく長く低迷していたが、今年は一年生を中心に強力打線を組み、復活の兆しが見えていた。その中で中心打者として四番を任されているのが赤井兄だった。その頃、パンチの実家のヨシコの家を訪れていた音美は、ヨシコの母親から、走一郎と音美の実の父・澤井圭一が元明青学園野球部で物凄いピッチャーだったことを知らされる。その夜、父親の話を走一郎に報告する音美。だが走一郎もまた、ラーメン・ドラゴンのマスターからその事実を聞いていた。同じ時間、ドラゴンで酒を飲んでいた大山監督は、マスターと澤井圭一の話で盛り上がる。明青学園が日本一になった以降でのピッチャーの中では、ナンバー1の実力だった澤井の息子が、明青学園野球部にいると言うことを知り、マスターは野球部に期待を寄せる。翌日、大山監督は、走一郎に父親の意思をついで自分が投げる気はないのかと尋ねる。しかし走一郎は、「なめてませんか、投馬を」と言ってその提案を拒否。そして、走一郎は、いかに自分の父親がすごい投手であったとしても、投馬が負けるとは思わないと毅然と言い切る。いよいよ夏の甲子園予選が近付き、新聞では高校野球の特集が組まれていた。その中に健丈高校の赤井智仁の名もあり、そこで、音美は赤井の兄が野球をしていたことを初めて知る。東東京大会本命の大エース・三田浩樹に、注目の一年生四番・赤井智仁と、音美のまわりには野球の才能をもった兄貴持ちが集まっている、と言う投馬に、音美は、自分が日本一バッテリーの妹だと続ける。そして発表された東東京大会の組み合わせ。明青学園の初戦の相手とは…!?
第13話「兄弟だから」
豪快なバッティング練習で快音を響かせる健丈高校。その中でも特に注目を集めていた天才打者・赤井智仁は、音美のクラスメイトの赤井遼の兄だった。そこに弟が兄の忘れ物を届けに来るが、二人の間には友好的な空気は全くなかった。一方、明青学園のグランドには春夏の声が響いていた。健丈高校の練習試合を偵察に行ってきた春夏は、相手の特徴を的確に説明する。ウワサ通りの強力打線と機動力だという春夏の評価に対して、ウワサ以上ではないということかと顔を見合わせる立花兄弟。試合に向けて順調に準備を進めていた。そして、いよいよ夏の甲子園・地方大会、東東京大会開幕の日。試合が気になって授業に集中出来ない音美。隣の席の赤井と互いの兄について話をしている中で、赤井兄弟の仲が良くないことを知る。「兄弟なのに?」と聞く音美に、「兄弟だから」と答える赤井。どうやら赤井家には複雑な事情があるよう……。いよいよ明青学園と健丈高校の因縁の一回戦が始まる。新生・明青学園の第一歩を踏み出す立花投馬。健丈の一番を内野安打で出塁させてしまうが、盗塁を試みた相手を走一郎の送球でアウトに取り、続く二番も変化球で仕留める立花兄弟。つづく三番の轟は、変化球中心の投馬の投球に、なめて打席に入るが、一気にギアを上げた投馬は、轟を速球で三球三振にとる。対する健丈高校の先発の喜多は左の変則投手。そのフォームとくせ球に、明青の一・二番は苦戦。しかし、三番・走一郎と四番・今川は結果アウトになるものの対応して見せる。明青学園の実力の片りんに驚きを隠せない健丈高校の監督。二回の表、赤井の兄・智仁が打席に入ると球場がざわめきだす。天才打者として名の知れた赤井兄に対し、ど真ん中のストレートを投げる投馬。二球目もストレートでファールを取り、2ストライクと追い込む。続く三球目のチェンジアップでタイミングをずらして打ち取る予定でいた立花兄弟だったが、赤井はその球を見事ヒットにしてしまう。タイミングを崩しても打ってしまう赤井智仁の実力に警戒を強める走一郎。試合は膠着したまま進み、三回を終わって両チーム無得点のまま。強力な健丈高校打線を押さえる投馬の姿に、健丈高校の監督は、明青学園中等部を偵察したとき何故こんないい投手を見つけられなかったのか、と不思議がる。そして、4回の表。健丈の三番がラッキーなポテンヒットで塁に出る。再び迎える四番・赤井智仁。投馬は三振を狙うが、甘く入ったボールは赤井のバットに完璧に狙われてしまう。だが、打球は偶然にも今川のグラブに収まり、ラッキーなダブルプレーで、明青学園はピンチを脱する。ウワサ通りの健丈打線と、ウワサ以上の四番打者だと身をもって知る投馬と走一郎。両校譲らず、試合は中盤戦へ。果たして先制するのはどっちだ!?
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第14話「負けてます」
夏の甲子園・東東京大会の一回戦、明青学園VS健丈高校の試合は緊迫した投手戦となっていた。 健丈高校の投手・喜多の変則フォームとくせ球に苦戦する明青学園は、走一郎以外はなかなかタイミングをあわせられない。喜多のボールは「やな奴」しか打てないという投馬の言葉を受け、駒と南郷に代打の準備をさせる大山監督。 そのまま試合は進んで五回裏。プールの授業を抜け出した音美は、授業をサボって球場にいる夏野に電話する。その時ちょうど打席に立っていた投馬が打った打球は、音美の声援が届いたのか、グングン伸びてまさかの先制ホームランに…!べンチに戻って来た投馬を「やな奴しか打てない……か」と意味深な目で見る大山監督。 続いて代打に出た駒と南郷も連打で出塁するが後が続かず、追加点の取れない明青学園。 対して健丈高校の小宮山監督は、「自分たちはかんたんに完封されるようなチームではない」と、まだまだ余裕の様子。そんな中、授業中の赤井遼は、自分と兄の智仁の幼い頃の姿を思い出していた…。 そして迎えた七回の表。振り逃げで出塁したランナーを一塁において四番・赤井の打席。 赤井の打った打球が真っ青な空を一直線に飛んでいき、特大の逆転ツーランホームランになってしまう。 終盤・七回での逆転は理想的だと話す小宮山監督に、点差はまだたった一点しかないと闘志を燃やす赤井。七回の裏、ホームランの後を抑えて追加点を許さなかった投馬がトップバッターとして打席に入る。 二打席連続ホームランを狙えというベンチの応援を受けてバットを構える投馬だが、喜多の投げたボールは左腕に当たってしまう。エースへのデッドボールに、騒然とする明青学園の選手たち。手元が狂ったのか、それとも狙ったのか……。球場に不穏な空気が漂いだす。 「次のそっちの打席のときに狙えってことか?」と問いかける投馬に、「狙えよ。そういう野球がしたいならな」と答える赤井。結局この回も明青学園に得点は入らなかった。 八回の表、健丈高校の攻撃はピッチャーの喜多。だが投馬は、嫌な空気を振り払うように見事なコントロールで喜多を三振に取る。そこから始まった投馬の三振ショーは、気付けば五者連続三振。 その頃、自宅にいた走一郎と音美の母・真弓は、亡くなった二人の実の父・澤井圭一の遺影を見上げていた。澤井の夢が、最高の相棒・投馬と共に走一郎に受け継がれたことを報告する真弓。 試合は明青学園が一点負けたまま終盤戦に突入。明青と健丈、因縁の対戦の勝利の女神はどちらにほほ笑むのか!?
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第15話「あの顔が見たくて」
健丈高校の四番・赤井に逆転ツーランホームランを打たれてしまった投馬。 後続を抑えて追加点は食い止めたものの、そのまま試合は終盤戦へ。 一点を追う八回裏の明青学園の攻撃は一番からの好打順から始まったが、あっという間にツーアウトを取られてしまう。 続く三番・走一郎はまともに勝負をしてもらえず四球で歩かされ、迎えるは四番・今川。 ここまでサッパリの今川に、「打順を間違えたかなァ」とぼやく大山監督。 しかし投馬は、この打席の今川には四番の雰囲気が出ていると指摘する。 だが同じくその気配を感じていた健丈高校の投手・喜多は、今川も四球で歩かせる。 今年の健丈高校はチームとしては未完成だが大会を勝ち抜くだけの力はある、と自信の表情を見せる小宮山監督。 結局、五番の尾木は力のないフライを打ち上げてしまい、万事休すかと思われたその瞬間、どん詰りのボールは健丈高校で唯一守備に不安のあったライトの轟のところへ。 轟がボールを後逸する間に、二者が生還して明青学園が逆転に成功する。 なおも得点圏に走者を残し、追加点のチャンスで打席に立つ投馬。 これ以上明青を勢いづかせるわけにはいかないと、喜多も渾身の球を投げる。 結果、鉄壁の内野守備にも助けられ、なんとか投馬を打ち取る。 一点差の九回裏、今度は健丈高校が一番からの好打順で始まるが、投馬の快投は止まらない。 赤井にホームランを打たれた直後から続く連続三振を七までのばし、ツーアウトで迎える最後のバッターは先ほどボールを後逸した三番の轟。 かつて低迷する健丈高校で一人だけ気を吐いていた轟は、負け試合が続く中で一度はやる気を失っていた。だが赤井たちが入学して再びかつての輝きを取り戻し始めた轟は、健丈高校で一番勝つことに飢えていた男だった。 轟の気迫に全力で対する投馬。 そして最後はピッチャーゴロで投馬が勝利し、試合が終わった。 涙で崩れ落ちる轟に肩を貸す赤井。 その様子を見ていた走一郎は、赤井が投馬が言うほどやな奴には見えないと感想をもらす。 投馬もまた、試合を通じて走一郎と同じことを感じていた。 赤井が次に対戦する時は更にやっかいな相手になるだろうと予感する二人。 試合後、家で一人で黙々とバットを振るう赤井の姿を、弟の遼がジッと見つめていた。 一方、その日の晩の立花家では、音美が興奮しながら投馬を質問攻めにしていた。 試合の様子を細かく説明する投馬の話に興奮して耳を傾ける音美。 走一郎は、疲れの見える投馬を心配して適当なところで切り上げて後は自分に任せろと言うが、「あの顔が見たくてがんばったんだから」と最後まで付き合う投馬。 その頃、勢南の西村の家では、監督の西村が息子の拓味に明青学園の復活を嬉しそうに語っていた。明青、かつて須見工だった健丈、そして勢南がそろわなきゃ盛り上がらないという西村監督。だがそれは息子の拓味にはイマイチピンとこない話だった。
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第16話「活気があって」
日常に戻った明青学園。中等部では音美が赤井に試合が終わって帰って来た兄・智仁の様子を訊ねていた。 赤井は、夜、悔しさを振り払うように黙々とバットを振り続ける兄の様子を見ていたが、一瞬考えた後に特に変わりはないと答える。 そこに強引に割り込んで来た三田亜里沙が、赤井に誕生日のプレゼントを渡してくる。 受け取った赤井は、昨夜、自分でも忘れていた誕生日を兄が覚えていたことを思い出し、複雑な感情になる。 一方、野球部では大山監督に頼まれた春夏が二回戦の相手・三光学院に偵察に出かけていた。 だがグラウンドがシートで覆われていて練習風景がよく見えない。 困った春夏は、偶然近くにあったテニスの審判台に目をつける。 しかしそれは、壊れていて危険なために修理依頼を出されているものだった。 結果、その審判台を使って右腕を怪我してしまった春夏は、新体操部を休部して臨時で野球部のマネージャーになる。 実は春夏は元々マネージャーをやりたがっていたのだが、野球のことになると後先考えずに突っ走ることがある為に、父の大山監督が無理矢理距離を置かせていたのだ。 今回の怪我が自分の頼みで行った三光学院への偵察中の出来事だった為、渋々マネージャーになることを承諾した大山監督は、代わりに三つの条件を出す。 監督の采配に口出ししない事。部活内恋愛禁止。そして晩酌のビールは大びん二本までOKとすること。春夏は、ビールの件以外は受け入れるのだった。 プール授業の日、音美に対抗意識を燃やす三田亜里沙が泳ぎで勝負を挑んでくる。 プールサイドで車のキーを無くしたという男性の史村先生が入ってくるアクシデントもあったが、音美と亜里沙は隣同士のコースでレースがスタートする。 グラウンドではその様子を夏野と赤井が見ていた。 夏野は、実力的には音美の勝ちだと予想するが、飛び込んだ音美が中々水中から上がってこない。やっと浮上してきたときには亜里沙との差は大きく開いてしまい、なんとか追い上げるも結局負けてしまう音美。 勝ち誇って高笑いする亜里沙の姿に眉をひそめる音美のクラスメイトのヨシコ。 だが音美は、自身の意地のために努力を惜しまない亜里沙の姿勢に気付いていた。 と、まだ何かを探している史村先生の姿を見つけた音美が、プールの底で拾ったキーを渡す。 音美は飛び込んだ後に先生が落としたキーを探していたのだ。 その時、晴れやかな音美の横顔を見ていた赤井は「俺、立花音美が好きだ」と夏野に向かって宣言する。 赤井の不意打ちに、どう反応していいかわからねえと文句を言う夏野。 放課後、野球部のグラウンドでは、走一郎や南郷、部員たちが春夏にいいところを見せようと張り切って力みまくっていた。
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第17話「やっぱりだれかに」
大会の日程も進み、いよいよシード校のライバルたちが登場してくる。 順調に勝ち上がってくる東秀の三田や勢南の西村。 走一郎と春夏は、勝ち進んだ時に備えて二人で強豪校の偵察に出向いて来ていた。 だが、いかに強敵といえどやってみなければわからないと前向きな春夏に対して、冷静に状況を判断してツッコミを入れる走一郎の間には言い争いが絶えない。 二人っきりで偵察に出したことを大山監督に抗議していた南郷も、その姿を見て安堵する。 初めて女子に愛想をつかされる走一郎だったが、「カップルは似た者同士よりも正反対の方が上手くいく」と、意に介している様子はない。 更に自分と投馬がうまくいっていることを音美に確認し、投馬と似た考えを持つ春夏との関係もきっと大丈夫だと自信を持つ。 そして明青学園の二回戦の試合の日。 相手の三光学院は、30年以上チームを率いる大ベテランの江古田監督の下で二度の甲子園出場を含め毎年安定した成績を残しており、シード校にこそならなかったものの、ここ数年で一番との評判の声がある伝統校だった。 特にクリーンナップの打力は自慢らしいと自慢げに話す大山に、その情報は自分が調べてきたものだとツッコミを入れるマネージャーの春夏。 一回表を無得点で終えた明青学園の一回裏の守り。投馬はいきなりフォアボールとデットボールで走者を連続で出し、噂のクリーンナップを迎えてしまう。 一方、中等部の音美のクラスではテストの答案返却と成績上位ベスト5の発表が行われていた。 クラス一位はそれまでほとんどベスト5に入ったことがなかった三田亜里沙。 音美に勝利してガッツポーズする亜里沙は、力尽きて授業が始まると同時に寝てしまう。 だが音美は、勝つためにはどんな努力もする亜里沙の根性に改めて感心していた。 そんな音美に、兄たちの試合が気にならないのかと訊ねる夏野。 音美は、投馬が朝から肩がめちゃめちゃ軽いと言っていたから大丈夫と答える。 子供の頃からそんな日の試合ではほとんどヒットを打たれたことがないというのだ。 その頃、またもフォアボールを出して走一郎に小言を言われている投馬。 三光学院の江古田監督は、明青学園はこのまま自滅するだろうとほくそ笑むが、しかし投馬の姿にはかつてどこかで見たような既視感を感じていた。 試合は終盤に入るが、点が取れそうで取れない三光学院は、明青学園のミスでランナーこそ出していたものの未だに一本のヒットも出ていなかった。 徐々に本来の調子が出てきた投馬の前に沈黙する三光学院の打線。 明青学園リードで迎えた最終回、江古田監督の脳裏に30年前の明青学園伝説のエース・上杉達也にくらったノーヒットノーランの記憶がよみがえり、その姿が今の投馬と重なる。 その時、投馬はかつての上杉と同じ三光学院相手にノーヒットノーランを達成するのだった。
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第18話「こんな雨の日に」
立花兄弟のド派手な活躍で、一気に世間の注目を集める明青学園。 自分も活躍しているはずなのに、メディア(もしくは新聞記事)の扱いが小さいことが面白くない勢南の西村。 父親の西村監督は、これまで明青学園に世間がノーマークだったために割り増しされているだけだと冷静に判断していた。それよりもあらゆる面で息子の行動が30年前の自分と似ていることを気にしているようだった。 雨で試合順延となった日が創立記念日で休みの明青学園は、室内で練習を行っていた。 勝ち進んで連投になれば、投馬の負担が大きすぎることに不安を感じている春夏。だが決勝まで勝ち抜けるとは思っていない大山監督は、問題にしている様子はない。 確かにそもそも監督になってまだ四か月では、例え勝ち抜いたとしても父親の功績にはならないか、と納得する春夏に、元からそんなことは気にしていないと言う大山監督。 春夏は、父親の仕事に興味を持たない様子の母親に、大山がいかにすぐれた指導者かということを知って欲しいと思っていたのだ。 その頃、赤井の家を訪ねていた三田亜里沙が、偶然帰ってきた兄の智仁と再会する。 赤井は出かけているようで、赤井兄は適当にあしらおうとするが、亜里沙が着ている東秀のウインドブレーカーに気付き、家の中に招き入れる。 どうやら赤井兄は亜里沙の兄である東秀の三田に何か思いがあるようで……。 雨のランニングから帰った投馬のもとに、音美がデートにでかけたというニュースが飛び込んでくる。 音美は、赤井と夏野と一緒にボーリング場に来ていた。 実は赤井が決死の覚悟で音美をデートに誘ったのだが、音美は悪気なく夏野も誘ってしまったのだ。 赤井の思いを聞き、自分が無神経だったと素直に認めて謝る音美。そういうところも含めて、音美が自分にとって特別な存在だと告白する赤井。 一方、平静を装いながらも音美のことが気になる投馬は、着替えを取りに戻った自宅で母の真弓から音美の様子を根掘り葉掘り聞きだしていた。 しかし、夏野も一緒にいることを聞いて安心する投馬。 音美たちは、ボーリングの後にバッティングセンターに出かけていた。 そこでは赤井が意外なバッティングの才能を見せていた。
第19話「うらやましいか?」
世間からの注目が集まり、日に日に野球部の周辺が騒がしくなる中でもマイペースな投馬。 ノーヒットノーランを達成した次の試合では、今一つ調子があがらずにいた。 前の試合でツキを使い果たしか?とぼやく投馬に、走一郎は、それでも点が取れていない相手チームの方がイラついているだろうから、とにかく相手を力でねじ伏せろという指示を出す。試合前のミーティングで春夏が言っていたことだったが、ミーティング中の春夏の別の仕草に注目していた走一郎は、その話を覚えていなかった。 心の中で走一郎にツッコミながらも、アドバイスに従って相手を抑える投馬。 スタンドでは、音美に思いを寄せる赤井遼が試合を見ていた。 先のボーリングデートの時に、初めて投馬と走一郎・音美の関係を知った赤井は、仲の良い立花家の三人の姿に、自身も兄の智仁と血の繋がらない兄弟であることから複雑な思いを抱いていた。 一方、試合はなんのかんので調子を取り戻した投馬の完封勝利に終わる。 だが監督の大山は、投馬のこの出来で点を取られなかったのはほとんど奇跡だと厳しい見方をしていた。 投馬をカバーする走一郎の巧みなリードや、記録に残らないミスなど、試合の細部をちゃんと見ていた大山に感心する春夏。 その日の晩、帰宅した父・英介に、試合の結果を聞かないのか、訊ねる音美。 「忘れていた」とわざとらしい態度の英介に、変装して試合を見に来ていたことを知っていた音美は、「会社クビにならないでよね」とぼそりとつぶやく。 ベスト16進出に更に騒がしくなっていく明青学園の周辺に対して、本当に盛り上がるのは東秀を倒してからだと言う投馬と春夏。だが走一郎は、二人のその自信にどうしてもついていけないでいた。 そして夏休みに突入し、明青学園野球部は順調にベスト8に進出し、周囲は増々盛り上がっていた。 そんなある日、音美は赤井智仁と三田亜里沙が二人で会っているところを目撃する。一緒に様子を見ていた駒が空気を読まずに直接二人に話を聞きに行こうとするが、止める音美。 とりあえず二人の事は置いておいて、順調に勝ち進む今の展開に不安を覚える音美。 だが投馬は、「見えたぞ、甲子園」と更に楽観的になっていた。
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第20話「神頼みなんですね」
東東京大会準々決勝の初日、大会大本命の強敵・東秀高校は当然のようにベスト4に進出。 その頃、試合を翌日に控えた明青学園では周囲の人たちの期待が増々盛り上がっていた。 そんな中で投球練習を行っていた投馬だったが、受けていた走一郎はそのボールに違和感を感じたようで、練習を途中でやめて監督とミーティングを始める。 一人残された投馬に、テレビ中継用のアンケートを書いて欲しいと頼みに来る春夏。 面倒くさがりながらも引き受ける投馬。春夏は、アンケートを書きながら無意識に右肩の様子を気にしている投馬の様子に気が付く。 ちょうどそのとき、パンチの散歩をしていた音美がグランドの近くを通りかかっていた。 投馬と春夏が親しげに話す様子を遠くから複雑な表情で見ていた音美は、「幼なじみ……ですか」と一言つぶやくと二人に気付かれないうちにその場を去る。 迎えた翌日の準々決勝。明青学園の先発ピッチャーは、投馬ではなかった。 全て大山監督の計算違いから起こったことだった。 この夏の大会は、投馬の力を試しながらチームの課題を試合でチェックしようと大山は考えていたのだが、想定を超える投馬の力投で気が付けば明青学園はベスト8に進んでいた。 しかし連投で疲れていた投馬は、昨日の練習でもボールに本来の威力が無くなっていた。 このまま次の試合に投げさせれば更に投馬が消耗してしまうと考えた大山は、走一郎とも相談して投馬を休ませる決断をしたのだ。 投馬を温存した明青学園は、南郷のホームランで先制するがすぐに海旺西に逆転され、互いにピンチとチャンスが交互に訪れる点の取り合いになってゆく。 個々の選手のがんばりでなんとか食らいついてゆく明青学園。 胃が痛くなる試合が続く中、大山はそれでも今日は投馬を投げさせるつもりはなかった。 今日の試合を勝ちぬけば次の相手はいよいよ東秀高校である。 大山は、疲れを残した絶望的な状態ではなく、ベストな投馬のピッチングが東秀にどこまで通じるか見たいと考えていた。 「神様だってきっとそう思っているはず」と自らに言い聞かせるように春夏に言う大山。 「なるほど、今日の試合は神頼みなんですね」と答える春夏。 そして試合はそのまま中盤に突入していく。
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第21話「もしも…」
準々決勝、強豪・海旺西との試合は、点を取っては取り返される打撃戦となっていた。 しかし疲労のたまった投馬を温存した明青学園の方が不利なことは誰が見ても明らか。それでも何とか粘って食らいついてはいたが、試合が進むにしたがって徐々に点差は開いてゆき、気が付けば海旺西に大きくリードを許してしまう。 そのままとうとう投馬がマウンドにあがらずに試合は九回裏へ。 1アウトから南郷が四球で塁に出るが、次の打者の打った打球はボテボテのピッチャーゴロに。ダブルプレーで試合終了か? と、誰もが思ったその瞬間、打球を処理しようとした海旺西のピッチャーの足がつって転倒してしまう。 試合はここから大逆転した明青学園の勝利で終わった。 翌日、ベスト4に進出した明青学園の周囲と世間は更に盛り上がっていた。 そんな騒ぎから逃げるようにロードワークに出かけた投馬は、途中で自転車の荷台にパンチを乗せた音美と偶然一緒になる。 その頃、健丈高校のグランドには調子の上がらない赤井智仁の姿があった。 目標としていた東秀の三田との対戦がかなわず、スランプに陥っていた赤井。 そこに、散歩の途中に逃げ出したパンチを探して投馬と音美が現れる。 投馬が互いを紹介しようとすると、音美は赤井のことを知っていた。喫茶店で三田のサインを亜里沙から受け取る姿を偶然見ていたのだ。 と、三人が話をしていると突然パンチが出て来て赤井になついてしまう。 赤井は、関係者以外立ち入り禁止だと言って一同を追い返そうとするが、投馬は、この大会で投馬の失点は赤井のホームランだけであり、だから自分が頑張れば頑張るほど赤井の株もあがるという関係者だと言い張って帰らない。 いかに東秀の打線が強力だとはいえ、赤井のようなバッターはいないだろうという投馬。 その言葉にハッとする赤井は、何か思うところがあるようで……。 そして東秀高校の試合当日。 超高校級左腕の三田と話題の明青学園の一年生兄弟バッテリーの対戦を見ようと詰めかけた観客で球場は超満員に。 いよいよ始まる準決勝。果たして――。
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第22話「妹思いなんですよ」
ついに始まった東東京大会・準決勝。 相手は大会が始まってここまで失点0の超高校級左腕エース・三田と自慢の強力打線で全国制覇を目標に掲げる東秀高校。 一度対戦した経験をもとに万全の対策を立てて三田に挑んだ明青学園だったが、初回にあっという間に三者連続三振をくらってしまう。 東秀の監督は「四点とったら三田を休ませる」と最初から余裕の表情。 しかし準々決勝を休んで疲れのとれた投馬は、強力な東秀打線相手に最初から全力でボールを投げ込み、こちらもまた三者連続三振を奪う。 練習試合とはまるで違う投馬の投球に驚く東秀の監督。だが三田はこれを予想していたかのようで、さらにエンジン全開の投球を見せつけて明青のバッターを力でねじ伏せてくる。 対する投馬は三田の挑発には乗らず、二回からはコントロールを重視して打たせて取るピッチングに切り替える。 それは炎天下に三田に付き合って全力のピッチングを続けたら先につぶされてしまう、という走一郎の冷静な判断だった。 球数を押さえて長いイニングを投げる作戦に出た投馬と走一郎。 東秀の監督、三田、四番の今川、そしてスタンドで観戦していた投馬の父の英介が、投馬の力まず投げるときのコントロールの良さに感心していた。 実は投馬のコントロールは、音美のために身に着けたものだった。 幼い頃、投馬が走一郎とケンカしたとき、代わりにキャッチボールの相手を務めたのは音美。 投馬は、音美が後ろにそらしたボールを傷だらけになりながら追ってゆく姿を見て、動かなくてもボールを取れるようにコントロールを磨いていったのだった。 打席に立った三田が、「こういうピッチングも出来るんだな」と投馬のコントロールを褒めると、「三田さんと同じで昔から妹思いなんですよ、あいつは」と答える走一郎。 その頃、春夏の母親・月影渚が立花家を訪れていた。そして何故か母・真弓と一緒に投馬たちの試合を観戦することに。 球場では両チームとも無得点のまま試合が進み、六回表の明青学園の攻撃が始まっていた。 ツーアウトながらランナーを二人置いて打席に入る走一郎。 絶好のチャンスを迎えた明青学園だったが、ここで本気の本気を出した三田に抑えられてしまう。 両校ともに譲らず、試合は終盤戦に突入する。
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第23話「時間の問題だな」
接戦となった明青と東秀の準決勝。圧倒的不利と思われた明青学園だが、投馬の快投でまさかの両校無得点のままで試合が進んでゆく。 迎えた六回裏、投馬はこの日初めての失投をバッター・三田に打たれ、二塁打にされてしまう。この試合初めてのピンチを背負った立花兄弟バッテリー。 次の打者に投馬がボールを投げようとしたその瞬間、二塁ランナーの三田がまさかのスタートをきり、誰もが予想しなかった盗塁を試みる。 だが一瞬の判断でボールを外した投馬のファインプレーで、走一郎が盗塁阻止に成功。 投馬の脳裏には、「子供のころの三田は足が速かった」という音美から聞いた何気ない話が残っていたのだ。 その後の打者も打ち取られ、結局この回も無得点に抑えられてしまう東秀高校。 続く七回裏、三田は走塁のダメージがまだ回復していないままにマウンドに上がるが、四番の今川に意図的に四球を与えて息を整えるとその後の打者を再び三者三振にとる。 マウンドに仁王立ちする三田の姿は、まさしく怪物だった。 一方、暑さで徐々に疲れが見え始めた投馬は、七回裏に一死一・三塁のピンチで打席に東秀クリーンナップの深堀を迎えてしまう。 投馬の投げた力のない棒玉を完璧にとらえる深堀。 だがそのボールはまっすぐ投馬のグラブに収まり、まさかのダブルプレーでピンチを切り抜けることが出来た。 運にも助けられてギリギリの投球を続ける投馬。 しかし誰の目から見ても限界が近いのは明らかだった。 それでも必死の粘りを見せる明青学園。 九回を終わって互いに無得点のまま、試合は延長戦に入る。 十回表、投馬との投げ合いを楽しんでいる三田の投球が更に凄みを増してゆき、ここに来てこの日自己最速のボールを投げてくる。 一方、もはや限界と判断した大山監督は、投馬が壊れる前にマウンドから降ろす決断を下そうとするが、走一郎がそれを拒否する。 走一郎は、投馬がまさに今、三田の投球に引っ張られて限界を超えて一段上のステージに上がろうとしていることを感じていた。 そして十回裏のマウンドに立った投馬の投げたボールも、この日の自己最速のスピードを出すのだった。 投馬と三田、互いに譲らないまま、延長戦は進んでゆく。
第24話「似てると思わないか?」(最終話)
両校無得点のまま接戦が続く明青学園と東秀高校の準決勝は、延長戦に入っても互いに譲らず、ともに無得点のままだった。 十二回の裏、マウンドに向かう投馬の背中を見ていた春夏は、限界を超えて投げる投馬を一度は交代しようとした大山監督に、代わりに誰を投げさせるつもりだったのかを訪ねる。 投馬がマウンドを降りた時点でこの試合は終わりだと考えていた大山の脳裏に、かつて似たような状況で貧乏くじを引いたピッチャーの姿がよぎっていた。 それは20数年前、当時の明青学園のエースで走一郎と音美の実の父親である澤井がケガして病院に運ばれた後を引きついでマウンドにあがった投馬の父・英介の姿だった。 一方、マウンドに上がった投馬は試合中に急速に進化を遂げていた。 次々と東秀のバッターを打ち取ってゆく投馬のフォームは、いつの間にか体に負担のかからない理想的な投げ方に。それは、左右を逆にすればほとんど三田と同じフォームだった。 だが三田もまた延長に入ってから更に凄みを増していた。その剛腕の前に、一人のランナーも出すことの出来ない明青学園。 この試合は、怪物として騒がれた三田の、間違いなく高校時代のベストピッチだった。 双方ともに譲らず、熱戦を繰り広げる両チームだったが、回が進むにしたがって元々は明らかにチーム力が落ちる明青学園の守備が乱れ始める。 十四回裏、エラーが重なって一死一、三塁の大ピンチで東秀の三番打者を迎える投馬。 だがこのシチュエーションは、七回裏にダブルプレーに打ち取ったときと全く同じだった。 そして東秀の三番・加賀の打った打球は、あの時と同じくまた投馬のグラブに収まる。 ピッチャーライナーで二死。そして飛び出したランナーを刺そうとサードに投げる投馬。 しかしボールは大きくそれ、サードランナーがサヨナラのホームを踏んで試合は終わった。 それから数日、誰も居ない家で一人で古いビデオを見る投馬。それは、明青学園の伝説のエース・上杉達也が甲子園を制覇した試合だった。 母親が亡くなった後、父の英介と一緒に繰り返し何度も見た上杉達也の姿は、幼い投馬の心に深く焼き付いていった。 やがて走一郎と音美と家族になり、父親たちの思いも引き継いだ投馬。 投馬と走一郎の甲子園への夢は続く。
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